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妊活

排卵検査薬はいつから使う?妊娠しやすいタイミングと正しい使い方を解説

池田 裕美枝先生

医学博士、産婦人科医、内科認定医、海と空クリニック京都駅前 院長

排卵検査薬はいつから使う?妊娠しやすいタイミングと正しい使い方を解説

この記事でわかること

「排卵検査薬はいつから使えばいいの?」「正しい使い方は?」と迷う方も多いでしょう。ここでは、排卵検査薬を使うメリットや検査開始日の決め方、正しい使い方、使用時の注意点などを紹介します。

排卵予測・排卵検査薬とは?

排卵予測・排卵検査薬とは?

排卵検査薬とは、最も妊娠しやすい排卵日を予測する検査薬のこと。尿中のLH(黄体化ホルモン)の変化を調べ、「もうすぐ排卵が起こる」ことを事前に知ることができます。薬局やドラッグストアなどで第1類医薬品として購入できます。

排卵検査薬の仕組み

排卵検査薬は、尿を使って検査します。尿中に分泌されるLHが排卵前に急増する「LHサージ」を捉えることで、これから起こる排卵日を予測する仕組みです。

排卵検査薬を使用するメリット

排卵検査薬を使うメリットは、自宅にいながら簡単に排卵日を予測できること。これにより、妊娠しやすいタイミングを事前に把握することができます。

基礎体温との違いは?併用するメリット

基礎体温は体温変化から排卵の有無を確認し、排卵検査薬はホルモンの濃度から排卵のタイミングを予測します。併用すると、排卵日をより把握しやすくなります。

排卵検査薬を使い始めるタイミングは生理周期で決まる

排卵検査薬を使い始めるタイミングは生理周期で決まる

排卵検査薬は、尿中のLH(黄体化ホルモン)が急増する「LHサージ」を捉える検査薬です。このホルモンは普段から少量ずつ分泌されていますが、排卵前に一時的に増えるため、この変化を捉えることで排卵日そのものではなく、排卵が近づいたサインを確認できます。排卵検査薬の使用開始時期は月経周期によって異なりますが、目安は次回の生理予定日の約17日前です。28日周期の場合は、生理開始から11日目に使い始めます。

生理周期から「検査開始日」を逆算する手順

生理周期から「検査開始日」を逆算する手順

検査開始日は、月経周期を確認し、「月経周期−17日」で計算します。生理開始日を1日目として数え、28日周期であれば11日目、30日周期であれば13日目が目安です。周期が41日以上の場合は、生理予定日の約17日前を目安に開始しましょう。検査開始が少し早くても問題ありませんが、遅れるとLHサージを見逃す可能性があるため、迷った場合には早めに始めることをおすすめします。月経周期の詳細は関連コラムをご覧ください。

月経周期

検査開始日(生理開始から)

28日周期

11日目

30日周期

13日目

32日周期

15日目

41日以上

生理予定日の約17日前

月経周期と女性モルモンの変化

関連リンク:女性ホルモンと月経周期・基礎体温

生理不順・周期がバラつくときの開始日の決め方

月経周期が不規則な場合は、直近の2〜3周期で最も短かった周期を基準に、検査開始日を決めましょう。例えば、28日周期と32日周期を繰り返す場合は、28日周期を基準に計算します。そのほうがLHサージを取り逃しにくくなります。周期が安定しない方は、最初の1〜2ヶ月は月経周期を記録し、自分のパターンを把握しておきましょう。

関連リンク:基礎体温は妊活期の体の変化を察知できるバロメーター

排卵検査薬の使い方(検査の回数・時間帯・手順)

排卵検査薬の使い方を知りたい

1日の検査回数の目安

排卵検査薬は基本的に1日1回、検査します。排卵が近づいたら1日2回に増やすと、短時間で起こるLHサージを見逃しにくくなります。検査は朝・昼・夜いつでも構いませんが、毎日同じ時間帯に行いましょう。1日2回検査する場合も、朝・夕など時間を決めて続けることが大切です。

検査に適した時間帯と尿のとり方

毎日できるだけ同じ時刻に検査しましょう。時間帯は午前10時以降、昼頃から夕方が目安です。予定した時刻から2〜3時間程度のずれであれば、問題ありません。検査は尿を検査薬にかける、または採取した尿に浸す方法で行います。使用方法は製品の説明書に従ってください。

採尿から判定までの手順

より正確な結果を得るため、検査前は次の点に注意しましょう。検査前4時間くらいは排尿を避け、水分の摂りすぎも控えます。スティックの採尿部に直接尿をかけるか、紙コップなどの清潔な容器にためた尿に検査薬を浸します。その後は平らな場所に置き、説明書に記載された判定時間(目安3〜10分)で結果を確認してください。

陽性サインが出た後の妊娠しやすいタイミング

排卵検査薬で陽性反応が出た当日から翌日は、最も妊娠しやすいタイミングです。陽性反応から2日以内に排卵が起こると予測されるため、濃い陽性を待たずにタイミングをとりましょう。陽性前から1〜2日おきに性交渉することで、排卵のタイミングと精子の生存期間が重なりやすくなります。

関連リンク:妊娠しやすい時期、タイミング法とは

使う前に知っておきたい注意点

排卵検査薬を使う前に知っておきたい注意点

水分を摂りすぎない

検査前に水分を摂りすぎると尿が薄まり、LH濃度が低く出て、正しく判定できないことがあります。検査前は水分の摂りすぎを避けましょう。

使用方法をよく読む

排卵検査薬はさまざまな種類があり、製品によって判定方法や感度が異なります。使用前に説明書を確認し、正しく使いましょう。

多嚢胞性卵巣症候群の場合

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の方は、もともとLH値が高いため、偽陽性になる(誤って陽性反応が出る)ことがあります。

陰性が続くとき

LHサージの上昇から下降までは非常に短く、1日2回検査する間にピークがあった場合、陽性にならないこともあります(偽陰性)。陽性が出ない状況が続くなら、婦人科に相談しましょう。

排卵検査薬を使用しても妊娠しない場合、いつ受診すればいい?

排卵検査薬を使っても妊娠しない場合は、受診を検討しましょう。受診の目安は35歳未満では1年、35歳以上では半年です。医療機関では超音波検査やホルモン検査で、排卵の状態を確認できます。

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まとめ

排卵検査薬は、月経周期に合わせて適切な時期から使い始め、正しい方法で使用することが大切です。排卵が近づいたサインの見方や妊娠しやすいタイミング、使用時の注意点を理解し、妊活に役立てましょう。

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監修者プロフィール

池田 裕美枝先生

池田 裕美枝先生

医学博士、産婦人科医、内科認定医、海と空クリニック京都駅前 院長

HP : https://ninomiya-lc.jp/umisora

池田 裕美枝先生からのメッセージ

自分の体や心の状態を理解し、何が体調に影響しているのかがわかるだけでも、不安が和らぎ、気持ちが楽になることもあります。

また、自分の体のリズムを知り、体調を予測できると、無理をしない過ごし方を選んだり、必要なときに周囲のサポートを受けたりしやすくなります。自分の体を知り、大切にすることは、これからの健康や人生の選択肢を広げることにつながるはずです。

専門分野

女性ヘルスケアをはじめ、婦人科診療や女性の性と生殖に関する健康(SRHR)、ライフステージに応じた総合的な女性医療を専門とする。

経歴・プロフィール

京都大学医学部卒業。医学博士。認定内科医、産婦人科専門医、女性ヘルスケア専門医、社会医学系専門医。リバプール熱帯医学校にてリプロダクティブヘルスディプロマ、米国内科学会プログラムにてメイヨークリニックで女性医学研修。神戸市立医療センター中央市民病院女性外来担当。医療法人心鹿会海と空クリニック京都駅前院 院長。
女性医療を医学、社会学、倫理学、公衆衛生学など多様な側面で問い直し、ひとりひとりが心と身体を健やかに過ごせる様にお手伝いすることをモットーに取り組んでいる。

保有している資格・所属学会

医学博士
日本産科婦人科学会認定専門医
日本女性医学学会認定女性ヘルスケア専門医
日本内科学会認定医
社会医学系専門医

所属しているクリニック・団体

海と空クリニック京都駅前院 院長
一般社団法人 SRHR Japan 代表理事
NPO法人 女性医療ネットワーク 理事長
日本産科婦人科学会
日本女性医学学会
日本内科学会

※本記事の内容に関しては執筆時点の情報となります。

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