妊娠しやすい時期、タイミング法とは
タイミング法とは、妊娠しやすいタイミング「排卵日」周辺に合わせて性交渉をする妊活の基本です。基礎体温の測定やおりものの観察、薬局で買える排卵日予測検査薬を活用して自己流で予測するほか、婦人科を受診して超音波検査(エコー)で卵胞の大きさを測ってもらうことで、より正確な排卵日を特定することができます。
タイミング法はこのような人におすすめ
自己流であれば通院の必要がなく、体に負担をかけずにシンプルに取り組めるのがタイミング法のいいところ。ただし、対象は卵子や精子に問題がなく自然妊娠が可能なカップルです。性交渉が難しい場合や不妊要因がある人には不向きな方法であることを知っておきましょう。
タイミング法を行う時の流れ
病院指導タイミング法は主に5ステップで進みます。
①病院に行き、過去の基礎体温などから排卵日を大まかに推定→②月経初期に排卵を誘発する薬の使用を検討→③月経開始から12〜14日頃にエコーや尿検査で排卵日を予測→④医師から指導された日(排卵2日前〜前日)に夫婦生活を→⑤月経が遅れたら検査薬で妊娠しているか確認します。
タイミング法による妊娠率
タイミング法は半年で約50%の人が妊娠しますが、2年で約60%となり、その後の妊娠率は横ばいに。1年をひとつの目安に、次の治療ステップを検討しましょう。
排卵とセックス、年齢別の妊娠率について
妊娠するためには、排卵された卵子が卵管にとどまっている間に、精子と受精して、受精卵となって子宮に着床する必要があります。卵子の寿命は約24時間、精子の寿命は約5日間といわれ、2日に1回以上セックスをしていれば、自然に妊娠をする可能性が高くなります。
最も妊娠しやすいのは、排卵日の2~1日前のセックスというデータもありますが、男性の心身もデリケートです。セックスを義務にせず、自然な性生活を。

卵子は老化する?排卵と妊娠率について
卵子のもとになる卵胞は、女性が胎児のときにすでに体内でつくられています。卵胞の数は、妊娠6ヶ月のときの胎児のころがピークとなり、その後どんどん減っていきます。
思春期になるとホルモンの働きで、この原始卵胞が目覚め始め、卵巣の中で半年ほどの期間をかけて成長し、毎月その中のたった1個だけが成熟期を迎えて排卵されます。女性の一生で排卵される卵子は約480個。それ以外の原始卵胞は、1日30~40個、日々消滅していき、閉経前には残り1000個程度になります。
卵子の数は減少していき、1000個程度になると閉経に
卵子のもとである卵胞は、20週の胎児のときがピークで700万個程度。
出生時には約200万個に減ります。さらに日々減り続け、初潮を迎えるころには20~30万個に。
1回の生理(月経)周期で約1000個減るともいわれ、卵子の残りが1000個程度になると閉経します。また卵子の質も30代になると落ち、妊娠のしやすさにも関係してきます。

「卵子の老化」は妊娠率の低下につながります
以前、TV番組でクローズアップされた「卵子の老化」という言葉。卵子が老化するなんて知らなかった!と大きな話題に。人間の体自体が老化するのと同様、卵巣の中の卵子も老化します。具体的にはDNAに損傷が起きたり、うまく細胞分裂ができなくなったり、卵子そのものの数も減っていくので、最終的には妊娠率の低下につながります。
健康な卵子は、内部の核やミトコンドリアが活発な動きをしています。年齢が高くなると、これらの機能が次第に悪くなり、細胞分裂がうまくできなくなったり、妊娠のしやすさにも影響が出てきます。
タイミング法の成功確率を上げるために
妊娠しやすいタイミングを予測する
成功確率を高めるには、排卵の直後ではなく排卵日の1〜2日前を狙うのがポイントです。約24時間で寿命を迎える卵子に対し、卵管にたどり着いた精子は約5日間も生きられます。精子と卵子が出合える理想のタイミングを予測することで受精の機会が増え、妊娠の可能性が高まります。

規則正しい生活習慣を意識する
タイミング法の成功率を高めるには、規則正しい生活習慣も重要です。栄養バランスのよい食事、十分な睡眠、適度な運動でホルモンバランスを整え、排卵を安定させることが妊娠しやすい体づくりにつながります。
また、男性にとっても生活習慣の改善は大切です。精子は体調やストレスの影響を受けやすく、運動率や精子数が変化します。アルコールやたばこは控え、長時間のサウナなど睾丸を温めるような習慣も避けるのが安心です。
病院指導のタイミング法にトライする

タイミング法の確率を上げるには、病院指導のタイミング法にトライするのが一番の近道かもしれません。超音波検査等で卵巣を確認し、排卵日を予測することで、自己流よりもはるかに正確なタイミングを予測でき、精度の高いタイミングがとれます。また、医師にスケジュールなどを相談しながら進められる安心感もあります。治療費には保険が適用され、3割負担の金額で治療を受けることができます。
さらに、検査で排卵についての問題が見つかることもあり、その場合は治療のステップアップも含め、効率的に妊活を進めることができます。
タイミング法に関してよくある質問

タイミング法は何回目で妊娠しますか?
タイミング法で妊娠する回数には個人差がありますが、一般的には3〜6周期ほどで妊娠に至るケースが多いとされています。ただし年齢や体調により差があります。
性交渉する際の注意点はありますか?
妊活が目的になりすぎると義務感が生じ、夫婦関係の負担になることも。体調が優れないときや性交痛がある時は決して無理をしないで、2人の心と体のペースを大切にしましょう。悩んだ時は一人で抱え込まず専門医へ相談を。
性交渉を行った後はどうすれば良いですか?
性交渉後の行動に特に制限はありませんが、基本的に安静にし、過度な運動などは避けると安心かもしれません。精子は数分で子宮頸管へ進入するため、体位や動作で結果が大きく変わることはないとされています。必要以上に気にせず、普段通りに過ごしながら、次の排卵周期も見据えて継続することが大切です。
自分で行うタイミング法で妊娠しなかった場合に病院にいく目安はどのくらいですか?
自己流でタイミング法を行っても妊娠しない場合は、一般的に6カ月〜1年を目安に婦人科や不妊外来への受診が推奨されてます。ただし、女性の年齢が35歳以上の場合は早めの受診が望ましく、3〜6カ月程度でも相談するケースがあります。排卵やホルモンの状態、精子の問題などは自己判断が難しいので、検査を受けることで妊娠に至らない原因を早期に把握し、適切な治療につなげることができます。
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まとめ
タイミング法は、排卵日に合わせて性交のタイミングをとる、いちばんシンプルな妊活方法です。自然妊娠と変わらず、体への負担も少ないので、幅広い人がトライすべき方法とも言えるかもしれません。
