生理(月経)中の入浴を禁止している温泉施設もある

温泉施設や旅館によっては、衛生管理やほかの利用客への配慮から、生理中の入浴を禁止している場合があります。ルールは施設ごとに異なり、利用規約などに定められているので、事前に確認しておきましょう。
生理中に温泉に入浴するデメリット

雑菌に感染するリスクがある
生理中は腟内環境がデリケートになり、雑菌から体を守るバリア機能が一時的に低下することがあります。また、細菌が繁殖しやすい温度・環境で、不特定多数の人が利用する温泉では、普段とは異なるさまざまな雑菌に触れる機会が増えるリスクもあります。
貧血症状を引き起こすリスクがある
温泉でめまいやふらつきが起こるのは「鉄欠乏性貧血」ではなく、「脳貧血」「迷走神経反射」によるものです。体があたたまって血管が拡張し、血圧が下がり、脳への血流が減って酸欠状態になるため、めまいや立ちくらみが引き起こされます。もし症状が出たときには、体を横たえて足を少し上げたり、頭を心臓より低くして安静にしたりすると回復します。
迷走神経反射は内臓痛があるときに誘発されやすいため、生理痛のあるときや、体調がすぐれないときは特に注意が必要です。
施設を経血で汚してしまう可能性がある
生理中は、洗い場や脱衣所の床、タオルなどに経血が付着し、汚してしまう可能性があります。ほかの利用者に不快な思いをさせるだけでなく、施設の衛生面にも影響を与えるため、温泉施設や公衆浴場では周囲への配慮が必要です。
生理中におすすめの入浴方法

シャワーのみ浴びる
湯船に入らずシャワーだけで済ませる方法があります。シャワーであれば経血が浴槽に混入する心配がなく、ほかの利用者の目を気にせず使用できます。短時間で済むため、体調がすぐれないときにも適しています。
部屋のお風呂でリラックスする
生理中であっても、部屋のお風呂なら周囲に気兼ねなく、自分のペースで入浴できます。経血が漏れてほかの利用者をびっくりさせる心配もなく、好きなときに利用できるのもメリットです。体調に合わせてリラックスして過ごせます。
生理中にどうしても温泉に入りたい場合の対策

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方法 |
メリット |
デメリット |
|---|---|---|
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月経カップ |
経血の漏れを防ぎやすく、タンポンのようにひもが出ない |
装着に慣れる必要がある。長時間の使用は感染症のリスクがあり、交換が必要になる |
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タンポン |
経血を吸収し、外への漏れを防ぎやすい |
長時間の使用は感染症のリスクがあり、交換が必要になる |
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中用量ピル、低用量ピル |
生理のタイミングをずらせる |
医師の診察・処方が必要で、吐き気など副作用が生じることがある |
月経カップを装着する
月経カップは、腟内に装着して経血をためる生理用品です。正しく装着すれば経血の漏れを防げるため、生理中に温泉に入る対策として利用できます。また、タンポンのようにひもが外に出ないのもメリットです。一方で、装着には慣れが必要で、きちんと装着できていないと経血が漏れることがあります。事前に自宅で練習し、正しく装着できるようにしておくと安心です。長時間の使用は感染症のリスクがあるため、6時間に一度とり出して洗い、清潔なものに交換しましょう。
タンポンを活用する
タンポンは、腟内に挿入して経血を吸収する生理用品です。経血が外に漏れるのを防げるため、生理中に温泉に入る際の対策として活用できます。ただし、長時間装着すると感染症のリスクが高まるため、使用時間や使用方法を守ることが大切です。温泉に入る直前に新しいタンポンを装着し、入浴後は交換しましょう。また、正しく装着できていないと不快感や経血漏れにつながります。初めて使う場合は、事前に自宅で練習しておくと安心です。
ピルで生理のタイミングをずらす
温泉旅行と生理が被りそうな場合は、ピルで生理のタイミングをずらす方法(月経移動)があります。普段ピルを服用していない人が一時的に生理日を調整する際は、中用量ピルを用いるのが一般的です。すでに低用量ピルを服用している場合は、服用スケジュールの調整が必要になります。生理日の調整には、生理を早める方法と遅らせる方法があり、服用を始める時期や期間が異なります。また、吐き気などの副作用が現れることもあります。旅行の日程が決まったら1~2ヶ月前に婦人科を受診し、医師と相談して生理日を調整しましょう。
関連記事:生理をずらす方法を解説|ピルの種類・飲み始めるタイミング・費用・自然に遅らせられるか?まで詳しく解説
よくある質問

生理が終わりかけの時期は温泉に入っても大丈夫ですか?
生理の何日目から温泉に入れるのか、日数だけでは判断できません。終わりかけで経血量が少なくても、温泉への入浴は避けたほうがよいでしょう。経血が残っている場合は感染症のリスクがあり、浴槽などを汚さないよう周囲への配慮も必要です。経血が少ないから大丈夫と過信せず、シャワーや部屋のお風呂を利用しましょう。
関連記事:生理を早く終わらせる方法はある?医学的に正しい対処法と注意点を解説
旅行に一緒に行く人に生理って伝えたほうがいいですか?
生理であることを伝えにくいと感じる人がいるかもしれませんが、無理に隠す必要はありません。温泉に入れないことや体調がすぐれないことなど、必要な範囲で素直に伝えておけば、お互いに気を回さずに過ごしやすくなります。無理のない範囲で自分の気持ちや体調を伝えておくとよいでしょう。
宿泊先に部屋風呂がない場合、どうしたらいいですか?
宿泊先に部屋風呂がない場合など、どうするか迷ったときには、温泉施設へ生理中の入浴方法を確認しておくと安心です。温泉につからず、大浴場のシャワーだけで済ませる方法もあります。また、月経カップやタンポンを使用すれば大浴場を利用できる場合もあるため、どのような方法なら入浴できるのか、施設のルールに従いましょう。
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まとめ
生理中の温泉入浴には、感染症や脳貧血、経血で施設を汚すなどのリスクがあります。無理に大浴場を利用せず、シャワーや部屋風呂を利用するのも選択肢です。旅行と生理が被りそうな場合は、月経カップやタンポン、ピルなどの対策も検討しましょう。
