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生理

生理が月に2回くる原因とは?対策や不正出血との違いを紹介

池田 裕美枝先生

医学博士、産婦人科医、内科認定医、海と空クリニック京都駅前 院長

生理が月に2回くる原因とは?対策や不正出血との違いを紹介

この記事でわかること

生理(月経)が月に2回くるなど、生理周期が短くなる背景には、ホルモンバランスの乱れによる頻発月経のほか、病気を起因とする不正出血が隠れている場合もあります。今回は原因やそのリスク、受診の目安、対策について解説します。

生理が月に2回くる原因とは?

生理周期と女性ホルモンの変化グラフ

ホルモン分泌のリズムの乱れ

日本において、正常な生理周期は24~38日が目安です。生理が月に2回くるなど、生理と次の生理の間隔が23日以内の場合は「頻発月経」と呼ばれます。

その原因の一つが、過度なダイエットなどによる急激な体重の変化、睡眠不足、ストレスなどによるホルモンの分泌リズムの乱れです。ただし、10代の思春期や更年期にはホルモンバランスが変動しやすく、生理周期が乱れやすい傾向があります。

関連リンク:月経不順と無月経について

無排卵性月経や黄体機能不全の可能性

生理が月に2回くる要因に「無排卵性月経」や「黄体機能不全」が関係していることもあります。それぞれ、次のような状態を指します。

無排卵性月経:生理のような出血はあるが、排卵が起こっていない状態

黄体機能不全:排卵後に分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)が十分に分泌されない状態

これらによってホルモンのバランスが乱れ、生理周期が短くなったり、出血が続いたりすることがあります。

不正出血

生理が月に2回くるように見えても、実際には生理だと思っていた出血が「不正出血」の可能性もあります。子宮や卵巣などの重大な病気の初期症状として不正出血が現れることもあるので、自己判断で放置するのは危険です。原因となる病気では、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜ポリープ、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣嚢腫、着床時出血などが考えられます。

関連リンク:不正出血の対処法は?

生理が月に2回くるのをそのままにしておくリスク

生理が月に2回くるのをそのままにしておくリスクとは

貧血を引き起こす

生理が月に2回くると、出血の回数や量が増えるため「貧血」を引き起こすリスクが高まります。貧血になると、体が鉄分不足になり、十分な酸素が脳をはじめ体全体に行き渡りにくくなります。その結果、疲れやすさを感じたり、突然のめまいや失神、息切れがするなどの症状を招き、日常生活が送れなくなるおそれもあります。

病気による不正出血を見逃す

月に2回くると生理だと思っていた出血が、実は不正出血である可能性も十分に考えられます。原因には、子宮頸がんや子宮体がんなどの子宮や卵巣の病気のほか、様々な疾患の可能性があります。「いつもの生理だから」と放置すると、原因となる病気の発見が遅れ、進行するおそれも。自己判断せず専門医に相談しましょう。

病院で相談した方がいいケース

生理が月に2回くる、病院で相談した方がいい場合

生理周期が戻らない場合

普段の生理周期がたまたま乱れただけで、その後いつもの周期に戻るようであれば過度に心配する必要はありません。しかし、生理と次の生理の間隔が23日以内の「頻発月経」が何度も、長く続く場合は、婦人科への受診を検討しましょう。特に20代~30代の人でこれまで規則的だった生理周期が急に短くなるなど、大きく変化した場合も、医師に相談することをおすすめします。

関連リンク:生理不順(月経不順)とは|原因・種類・治し方と受診の目安

出血の量が増えたり強い腹痛がある場合

生理が月に2回くるだけでなく、以前より出血量が増えたり強い腹痛を伴ったりする場合は注意が必要です。特に、生理痛が最近になって急に重くなった場合は、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症などの疾患が進行している可能性もあります。これらの病気が原因で、生理の回数や出血量、痛みの強さに変化が現れることがあるため、自己判断せず早めに医師に相談しましょう。

妊娠の可能性がある時期や妊娠中の場合

妊娠の可能性がある時期や妊娠中の出血は、流産や子宮外妊娠など、妊娠に関連したトラブルのサインの場合があります。「生理が早くきただけ」と自己判断せず、産婦人科に相談しましょう。特に、強い腹痛や大量出血、めまい、冷や汗などを伴う場合は、緊急性が高いため、一刻も早く産婦人科を受診してください。

40代後半以降で更年期の可能性がある場合

40代後半以降は、更年期に伴うホルモンバランスの変化によって、生理周期が短くなって「月に2回」くることもあります。一方、この年代の不正出血には、子宮体がんなどの病気が隠れている場合も。出血が続く、量が増えるなどの変化があれば、「更年期だから」と自己判断せず、婦人科を受診しましょう。

関連リンク:年齢と月経の変化

生理周期を整えるための対策

月経周期を整えるための対策とは

ストレス解消する

過度なストレスが溜まると、脳の指令がうまく伝わらなくなり、ホルモンバランスが激しく乱れてしまいます。その結果、生理が月に2回きたり、周期が不順になったりする原因になります。生理周期を整えるためにも、日頃から十分な睡眠をとり、軽い運動や趣味の時間を作るなど、自分に合った方法でストレスをこまめに解消することが大切です。

生理や不正出血の記録をつける

生理や不正出血があった日、出血量や体調などを記録しておくと、生理周期の小さな変化にも気づきやすくなります。日々の記録を積み重ねていくことが、自分自身の「いまの体調の変化」を正確に知るきっかけとなります。適切なセルフケアを始めるためにも、まずは毎日の記録から始めてみましょう。

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まとめ

生理が月に2回くる原因は、ホルモンバランスの乱れや不正出血などさまざまです。まずは生理日や出血量、体調を記録し、自分の周期を把握しましょう。生理周期の直し方を知りたい人はもちろん、頻発月経が続く、出血量が増える、強い腹痛がある場合は、早めに婦人科へ相談してください。

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*RizMoは、体調管理のための予測やアドバイス、情報コンテンツを提供するサービスです。
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監修者プロフィール

池田 裕美枝先生

池田 裕美枝先生

医学博士、産婦人科医、内科認定医、海と空クリニック京都駅前 院長

HP : https://ninomiya-lc.jp/umisora

池田 裕美枝先生からのメッセージ

自分の体や心の状態を理解し、何が体調に影響しているのかがわかるだけでも、不安が和らぎ、気持ちが楽になることもあります。

また、自分の体のリズムを知り、体調を予測できると、無理をしない過ごし方を選んだり、必要なときに周囲のサポートを受けたりしやすくなります。自分の体を知り、大切にすることは、これからの健康や人生の選択肢を広げることにつながるはずです。

専門分野

女性ヘルスケアをはじめ、婦人科診療や女性の性と生殖に関する健康(SRHR)、ライフステージに応じた総合的な女性医療を専門とする。

経歴・プロフィール

京都大学医学部卒業。医学博士。認定内科医、産婦人科専門医、女性ヘルスケア専門医、社会医学系専門医。リバプール熱帯医学校にてリプロダクティブヘルスディプロマ、米国内科学会プログラムにてメイヨークリニックで女性医学研修。神戸市立医療センター中央市民病院女性外来担当。医療法人心鹿会海と空クリニック京都駅前院 院長。
女性医療を医学、社会学、倫理学、公衆衛生学など多様な側面で問い直し、ひとりひとりが心と身体を健やかに過ごせる様にお手伝いすることをモットーに取り組んでいる。

保有している資格・所属学会

医学博士
日本産科婦人科学会認定専門医
日本女性医学学会認定女性ヘルスケア専門医
日本内科学会認定医
社会医学系専門医

所属しているクリニック・団体

海と空クリニック京都駅前院 院長
一般社団法人 SRHR Japan 代表理事
NPO法人 女性医療ネットワーク 理事長
日本産科婦人科学会
日本女性医学学会
日本内科学会

※本記事の内容に関しては執筆時点の情報となります。

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