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基礎体温

基礎体温がガタガタでも妊娠は可能?原因と対処法を紹介

池田 裕美枝先生

医学博士、産婦人科医、内科認定医、海と空クリニック京都駅前 院長

基礎体温がガタガタでも妊娠は可能?原因と対処法を紹介

この記事でわかること

基礎体温のグラフがガタガタだと、「もしかして自然妊娠できないのでは?」と不安になることも。基礎体温の乱れは、測定方法や生活習慣など、さまざまな原因が考えられます。主な原因や対処法、妊娠との関係を詳しく解説します。

基礎体温がガタガタだと何か問題がある?

基礎体温がガタガタだからといって、必ずしも問題があるとは限りません。室温や体調、測り方などが原因で乱れることもあります。ただし、低温期と高温期の2相に分かれず横ばいが続く場合は、無排卵月経の可能性があります。また、高温期が短い場合や、高温期がはっきりしない場合は、黄体機能不全の可能性があります。

基礎体温が示しているもの

基礎体温が示しているもの(グラフ)

基礎体温は、排卵後に分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)の働きによる体温の変化を示すものです。排卵後はプロゲステロンの作用で体温が0.3~0.5℃くらい上昇し、高温期へ移行します。この基礎体温の変化を記録することで、排卵や月経周期の目安になります。詳しくは、関連記事「基礎体温は妊活期の体の変化を察知できるバロメーター」をご参照ください。

基礎体温についてよくある悩み

基礎体温についてよくある悩み

グラフがガタガタ

グラフが多少ガタガタしていても、全体として低温期と高温期の2相に分かれていれば問題ありません。見本のようなグラフでなくても、過度な心配はいりません。

高温期が短い

高温期が短いというだけでは、黄体機能不全と判断することはできません。もし気になるようであれば、不妊専門クリニックや産婦人科へ相談しましょう。

基礎体温が低くて心配です

基礎体温表に示される赤い線(多くは36.7℃)より低くても、心配する必要はありません。全体を見て、低い時期と高い時期に分かれていることが大切です。

無排卵かもしれない

基礎体温は、測定方法のばらつきによって、差が出やすいもの。不安な場合は自己判断せず、基礎体温表を持って産婦人科を受診し、2相に分かれているかどうかを確認してもらいましょう。

排卵日がわかりません

体温が下がった日が排卵日といわれますが、基礎体温だけでは正確にわかりません。排卵の時期は予測できても、排卵日をピンポイントで判断することはできないのです。

そもそも基礎体温をつける必要ってありますか?

基礎体温は、排卵の有無や体のリズムを知る目安になります。特に月経(生理)不順の方は、毎日記録を続けることで、体の変化を把握しやすくなります。

基礎体温がガタガタになる理由

基礎体温がガタガタになる理由

●測定方法が正しくない

基礎体温がガタガタになる原因の一つが、測定条件のばらつきです。婦人体温計を使わない、体を起こしたりトイレに行ったりしてから測る、測定位置がずれているなどで基礎体温は変動します。毎日同じ条件で測定することを意識しましょう。

●睡眠不足やストレスの影響

睡眠不足やストレスが続くと、自律神経や女性ホルモンの働きに影響し、基礎体温が乱れやすくなります。生活リズムの乱れは月経周期にも影響を与えるため、規則正しい生活を心がけることが大切です。

●ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れによって、無排卵周期や黄体機能不全が起こると、基礎体温が乱れることがあります。高温期が短い状態や、2相が見られない状態が続くのであれば、産婦人科へ相談しましょう。

●妊娠によるホルモンの変化

妊娠するとホルモンの分泌が大きく変化するため、基礎体温が一時的に不安定になることがあります。高温期が続き、月経予定日を過ぎても月経(生理)がこない場合は、妊娠の可能性も考えられます。

●更年期や体調による影響

更年期は女性ホルモンの変化によって、基礎体温が2相にならないこともあります。さらに、発熱や服薬、季節の変わり目などでも体温は変動します。毎日の記録とあわせて、体調もメモしておくと役立ちます。

基礎体温を整えるための対策

基礎体温を整えるための対策

●睡眠と生活リズムを整える

女性ホルモンの変動や自律神経の働きは、睡眠と深く関係しています。毎日できるだけ同じ時間に寝起きし、規則正しい生活を心がけましょう。就寝前のスマートフォンやパソコンの使用は控えることも大切です。

●栄養バランスのよい食事を心がける

体もホルモンも食べたものからつくられます。たんぱく質やビタミン、ミネラルをバランスよくとり入れ、1日3食を基本にしましょう。過度なダイエットは避け、体を温める食材をとり入れることも大事です。

●適度な運動を続ける

ウォーキングやストレッチなどの適度な運動は、血流を促し、ストレス解消にも役立ちます。無理のない範囲で継続すると、心身のリズムが整いやすくなります。ただし、激しい運動は控えめにしましょう。

●冷えを防いで体を温める

冷え=血のめぐりが悪いと考えられ、妊活に影響を与えることがあります。湯船につかる、温かい飲み物をとる、腹巻きやレッグウォーマーを活用するなど、体を温める習慣をとり入れましょう。

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まとめ

基礎体温がガタガタでも、自然妊娠できないわけではありません。病気ではないので治し方ではなく、原因に応じた対処法を参考に生活習慣を見直し、基礎体温を継続して記録しましょう。日々の記録が体調管理や妊活に役立ちます。

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監修者プロフィール

池田 裕美枝先生

池田 裕美枝先生

医学博士、産婦人科医、内科認定医、海と空クリニック京都駅前 院長

HP : https://ninomiya-lc.jp/umisora

池田 裕美枝先生からのメッセージ

自分の体や心の状態を理解し、何が体調に影響しているのかがわかるだけでも、不安が和らぎ、気持ちが楽になることもあります。

また、自分の体のリズムを知り、体調を予測できると、無理をしない過ごし方を選んだり、必要なときに周囲のサポートを受けたりしやすくなります。自分の体を知り、大切にすることは、これからの健康や人生の選択肢を広げることにつながるはずです。

専門分野

女性ヘルスケアをはじめ、婦人科診療や女性の性と生殖に関する健康(SRHR)、ライフステージに応じた総合的な女性医療を専門とする。

経歴・プロフィール

京都大学医学部卒業。医学博士。認定内科医、産婦人科専門医、女性ヘルスケア専門医、社会医学系専門医。リバプール熱帯医学校にてリプロダクティブヘルスディプロマ、米国内科学会プログラムにてメイヨークリニックで女性医学研修。神戸市立医療センター中央市民病院女性外来担当。医療法人心鹿会海と空クリニック京都駅前院 院長。
女性医療を医学、社会学、倫理学、公衆衛生学など多様な側面で問い直し、ひとりひとりが心と身体を健やかに過ごせる様にお手伝いすることをモットーに取り組んでいる。

保有している資格・所属学会

医学博士
日本産科婦人科学会認定専門医
日本女性医学学会認定女性ヘルスケア専門医
日本内科学会認定医
社会医学系専門医

所属しているクリニック・団体

海と空クリニック京都駅前院 院長
一般社団法人 SRHR Japan 代表理事
NPO法人 女性医療ネットワーク 理事長
日本産科婦人科学会
日本女性医学学会
日本内科学会

※本記事の内容に関しては執筆時点の情報となります。

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