基礎体温とは
基礎体温とは、朝目覚めたらすぐ、体を動かす前に測る体温のことです。基礎体温は何度という数値だけで判断するものではなく、日々の変化を見ることがとても大切。正常な月経周期では、排卵までは低温期、排卵後は高温期の2相に分かれるのが特徴です。基礎体温グラフに低温期と高温期の2相が確認できない場合は、排卵していない可能性があります。
基礎体温と排卵の関係
基礎体温は、排卵を境に変化するのが特徴です。排卵前は低温期が続き、排卵後はプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が増えることで体温が上昇し、高温期へ移行します。排卵がいつ起こるのか個人差がありますが、基礎体温が上昇し始める前後に起こることが多いとされています。

精子と卵子の寿命
受精が成立するには、卵子が受精できる期間内に精子と出合う必要があります。一般的に、精子の生存期間は約5日、卵子は約1日です。そのため、排卵前の性交渉でも受精する可能性があります。卵子は排卵後すぐに授精するのがよく、すでに精子が待っている状態がよいとされています。
基礎体温グラフの見方
- 月経期
妊娠が成立しなかった場合は黄体が退縮して、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量が減少し、月経が始まります。
- 卵胞期(低温期)
月経開始から排卵までの時期です。エストロゲンの分泌が増え、子宮内膜が増殖し始めます。月経周期が28日の場合、月経開始から排卵までの約2週間が低温期にあたり、基礎体温は低めで推移します。エストロゲンの影響で、心身ともに調子がよいと感じる人もいます。
- 排卵期
排卵が近づくとエストロゲンの分泌がピークを迎え、透明で粘り気のあるおりものが増えます。基礎体温はこの時期を境に上昇し、高温期へ移行します。
- 黄体期(高温期)
排卵後はプロゲステロンの働きで基礎体温が0.3~0.5℃くらい上昇し、高温期が約2週間続きます。
基礎体温の正しい測り方

基礎体温は朝目覚めてすぐ、寝たままの状態で舌の下に婦人体温計を入れて測定します。次のものを準備しましょう。
必要なもの
●婦人体温計
基礎体温を測るための専用体温計。一般的な体温計よりこまかく、小数点第2位まで測定できます。
●基礎体温表やアプリ
毎日の測定結果を継続して記録するために使用します。基礎体温表は薬局や病院などで購入できるほか、パソコンでダウンロードできるものや、スマートフォン向けのアプリもあります。
測り方
基礎体温は朝目覚めたらすぐ、体を起こす前に、ベッドや布団の中で測定します。寝る前に婦人体温計と記録用の基礎体温表を、枕元に準備しておきましょう。体温を測る際は、寝たままの状態で舌の下に体温計を入れ、口を閉じて測定します。毎日できる限り同じ時間に測り、継続して記録することが大切です。
高温期が続く場合は?
排卵後の高温期は、通常10~14日続きます。高温期が続き、基礎体温が下がらない状態が2~3週間以上続く場合は、妊娠している可能性があります。月経が遅れているなど心当たりがある場合は、妊娠検査薬で確認して、産婦人科を受診しましょう。受診の際に基礎体温表を持参すると、診察の参考になります。
低温期が続く・グラフが2相に分かれていない場合は?
基礎体温に差がほとんどなく横ばいの状態が続いたり、グラフが低温期と高温期の2相に分かれなかったりする場合は、無排卵周期症の可能性があります。数ヶ月ほど基礎体温を記録しても低温期が続くようなら、原因を確認するためにも、基礎体温表を持参して産婦人科を受診しましょう。
基礎体温以外に排卵日を知る方法はある?

基礎体温だけでは排卵日を予測できないことがあります。排卵日がどうなるのか知りたい場合は、排卵検査薬(排卵日予測検査薬)や、おりものの状態、排卵日を予測する計算方法なども参考になります。より正確に知りたい場合は、産婦人科で超音波検査などを受ける方法もあります。妊娠しやすい時期は、基礎体温の下がる排卵日前後で、特に排卵日の2~1日前は妊娠しやすいとされています。詳しくは、関連記事「妊娠しやすい時期、タイミング法とは」をご覧ください。
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まとめ
基礎体温を毎日記録することは、自分の体のリズムや排卵の有無やタイミングを把握するのに役立ちます。記録した基礎体温表は、受診の際にも、診察の参考になります。無理なく続けて、自分の体の変化を見守りましょう。
