パソコンのデータ移行方法は?買い替え後にスムーズに使うための手順や処分方法を紹介パソコンのデータ移行方法は?買い替え後にスムーズに使うための手順や処分方法を紹介

パソコン買い換え時の大きな障壁である、データの移行 ・移管。新しいパソコンへの乗換えを一度でも経験されたことがある方は、後から引っ越しし忘れたデータに気が付いたり、膨大な時間が掛かってしまったなどの過去の苦い経験をお持ちではないでしょうか。この移行作業を面倒に感じて、買い替えをためらってしまう方も少なくないかもしれません。

ところが、事前にポイントさえ押さえておくだけで、実は簡単かつスムーズに行える作業なのです。
この記事ではパソコンのデータ移行 ・移管の種類や、カスタマイズレッツノートならではのデータ移行サービスについてご紹介します。

目次

    データ移行にはどれくらい時間がかかる?

    データ移行に要する時間は、ファイル容量とパソコンの性能、転送方法によって大きく変わります。写真や動画を含む大容量のデータをコピーすると数時間かかることも珍しくなく、移行中はパソコンが使えないことが多いので、作業は余裕を持って半日ほど確保するのが安心です。

    外付けストレージを使う場合は容量に余裕のある機器を事前に用意し、バッテリー駆動のノートパソコンでは電源を接続しておきましょう。効率化のために不要なファイルを事前に整理し、移行対象を絞り込んでおくと作業時間を短縮できます。

    データ移行前の準備・注意点

    未使用のファイルやアプリが残ったままデータ移行を始めると、作業時間が長引いてしまいます。事前準備を行うことで、効率的にデータ移行を進めましょう。

    【1】不要なデータを削除する

    必要なデータのみを残すことで、データ移行にかかる時間が短縮できるだけではなく、移行後のパソコンでデータ管理がしやすくなり、業務効率アップにつながります。

    【2】移行データをあらかじめにまとめておく

    データを一か所にまとめることで、作業をスムーズに行うことができます。

    ■移行できるデータ
    ・画像や動画、音楽ファイルなど
    ・Outlookなどのメール、連絡先データ(別途、バックアップなどの設定は必要)
    ・メールの署名データ(メモ帳などにコピーして保存しておくと安心です)
    ・ブラウザのブックマーク(お気に入り)データ
    ・WordやExcelなどで作成したデータ(新しいパソコンでアプリケーションをインストールすることで閲覧・編集可能)
    ・ユーザー辞書のデータ(別途、エクスポートの設定が必要)

    ■移行できないデータ
    ・アプリケーションソフト(Microsoft OfficeやAdobe、ウイルス対策ソフト、ダウンロードしたソフトなど)

    【3】パスワードなどの登録情報をメモに残しておく

    OSのパスワードはもちろん、ブラウザで記憶していたパスワード情報も消えてしまうので、メモとして残しておくことをおすすめします。OSによっては記憶していたパスワードをExcelなどのファイルにエクスポートできます。

    また、各ブラウザにはブックマークを移行できるツールが用意されています。これらのツールを活用することで瞬時に移行を完了することができます。事前にエクスポートの設定が必要なので準備しておきましょう。

    ・Google Chrome「ブックマーク マネージャ」
    ・Mozilla Firefox「すべてのブックマークを表示」
    ・Microsoft Edge「お気に入りの管理」

    ※記載の名称は2021年11月現在の名称です。

    【4】新しいパソコンによく使うアプリをインストールしておく

    OfficeやAdobe等の作業ソフトや、ウイルス対策ソフトのようなアプリケーションはデー タ移行することができないため、新たにインストールし直す必要があります。 【1】【2】【3】 の作業と並行して行うことで、移行後すぐにいつもの作業環境に戻れるようになります。
    また、データが破損していて移行に失敗するケースも。カスタマイズレッツノートであれば、 「データ復旧サービス」で破損したデータを復元できる可能性があります。
    詳しくはこちら

    【5】ノートパソコンの場合は、ACアダプターに接続する

    データの移行中にバッテリーが切れてしまうと、作業をやり直しする必要が出てしまいます。移行作業の前には、ACアダプターに接続してから作業を始めましょう。

    データの主な移行方法

    パソコンを買い替える時のデータ移行はいくつか方法があります。それぞれの移行方法について、具体的な手順と、メリットやデメリットをご紹介します。

    手動でデータの引っ越しを行う

    外付けHDDやUSBメモリ、CDやDVDなどの記憶媒体を使用して、手動でデータ移行を行う方法です。
    まずは古いパソコンに記憶媒体を接続し、移行したいデータをコピーします。コピーが完了したら、新しいパソコンの内部ストレージに記憶媒体のデータをペーストしましょう。
    コピー&ペーストのみの作業で至ってシンプルです。この方法では写真や動画、文章データの移行は可能ですが、アプリケーションやパソコン本体の細かい設定までは移行できないのでご注意ください。

    データ移行ソフトを使用する

    データ移行専用のソフトを活用する方法です。
    有料ソフトだけではなく、無料ソフト(フリーソフト)も存在します。文章や動画データのみの移行が可能なもの、アプリケーションや本体の細かい設定などの移行にも対応可能なものなど、使用するソフトによって移行できるデータは異なります。ソフト選びの際は仕様まで確認するようにしましょう。

    LANケーブルを使用する

    LANケーブル(クロスケーブル)を使用する方法です。
    2台のパソコンを直接接続してデータを移行します。大量のデータを高速で移行したい場合におすすめです。
    しかし、両方のパソコンにLANポートが必要であったり、ネットワーク設定が必要な場合があったりと、パソコンの操作に慣れていない方にとっては難しい作業になる可能性があります。

    クラウドストレージを使用する

    クラウドストレージ(オンラインストレージ)を活用する方法です。
    アップロードしたデータは、インターネット環境下であればどこでも利用が可能なため、データのバックアップとしても非常に有効です。
    OneDriveやDropbox、Google Drive、iCloudなど、一部機能を無料で提供しているサービスも多く存在します。しかし、無料で利用できる容量があまり多くないことや、アップロードに時間がかかるなどのデメリットも。また、インターネット上のデータ管理は個人情報の流出などにつながる可能性もあるので、使用の際は注意しましょう。

    専用転送ケーブルを使用する

    専用のPC引越しケーブルには両端にUSB-A端子が付いており、2台のPCを接続するだけで付属ソフトがファイルやフォルダ、ユーザー設定まで移行してくれます。作業は比較的高速で簡単ですが、ケーブルの購入費用が必要で、転送と同時にバックアップは作成されません。

    Windowsの近距離共有(Nearby Share)を利用する

    Windowsの「Nearby Share」をオンにすると、Wi‑FiやBluetooth経由で近くのPCへファイルを直接送れます。USBや物理的な接続を用意する必要がなく便利ですが、大容量ファイルでは転送に時間がかかるため外付けストレージの方が適します。

    システムイメージを作成して復元する

    Windowsの「システムイメージの作成」は、OS・アプリ・設定・ユーザーデータを含む完全なバックアップを外付けHDDやNASへ保存し、クラッシュ時や機種変更時に丸ごと復元できる方法です。設定に手間はかかりますが、外部ストレージにコピーしておけばトラブル時に元の環境を再現できます。

    内蔵ストレージを外付け化して接続する

    古いPCからHDD/SSDを取り出し、外付けケースやドッキングステーション、SATA‑USB変換ケーブルで新しいPCに接続すればデータを直接読み出せます。外付けケースは長期利用に適し、ドッキングステーションは差し込むだけで手軽、SATA‑USBケーブルは一時的なコピーに便利です。ただし物理分解が必要で、正しい規格と接続方法を確認する必要があります。さらに一度分解してしまった端末はメーカーの保証対象外となる可能性が高いため注意が必要です。

    パソコンを買い替えた時のデータの移行・移管の種類は?

    パソコンを買い替えた時のデータの移行・移管の種類は? パソコンを買い替えた時のデータの移行・移管の種類は?

    データ移行の種類は大きく分けて2つあります。ひとつがクラウドストレージを利用したデータ移行、そしてもうひとつが外付けストレージを使用したデータ移行です。それぞれメリットとデメリットがありますので、ご自身に合った方をご選択ください。

    クラウドストレージ

    クラウドストレージ

    外付けストレージ

    外付けストレージ
    特長
    • ・クラウドを利用して提供されるオンラインストレージサービスを使ってデータを移行する方法
    • ・外付けストレージを利用してデータを移行する方法
    メリット
    • ・別売りの外付けストレージなしでデータ移行ができる
    • ・ネットワークの接続なしでデータ移行ができるため、大容量のデータでも通信環境に左右されずに高速でデータ移行が可能
    デメリット
    • ・容量に応じて利用料が変動するサービスが多いため、データ量が多い場合、追加課金が必要になる場合がある
    • ・通信環境によっては、大容量のアップロード/ダウンロードに時間がかかる場合も
    • ・外付けストレージの購入に費用がかかる
    • ・HDD の外付けストレージを使用した場合、物理的な刺激でデータが壊れてしまう可能性がある
    こんな方にオススメ
    • ・移行するデータ容量の少ない方
    • ・費用を抑えたい方
    「マイドキュメント」のデータをクラウドストレージへ
    • ・大容量のデータを移行したい方

    「マイドキュメント」のデータを外付けHDD/SSDへ

    MacからMacへ移行、MacからWindowsへ移行する場合

    Mac同士での移行

    Appleの「移行アシスタント」を使うと、Wi‑Fiやケーブル接続経由でユーザーアカウントやアプリ、書類をまとめて転送できます。新しいMacの「移行アシスタント」を起動してApple IDでサインインし、旧Mac側も同じ手順で起動したら、移行する項目を選ぶだけで完了します。iCloudと連携している場合は写真や設定も自動で同期されるので便利です。

    MacからWindowsへ移行

    異なるOS間では互換性に注意が必要です。PagesやNumbersなどMac専用アプリで作成したファイルはWindowsで開けない場合があるため、移行前にPDFやOffice形式に変換しておくと安心です。共有可能な形式に変換した上で外付けストレージやクラウドサービスを利用してデータをコピーし、必要なソフトはWindows版を再インストールするのが基本です。Macで使っていたメールやアドレス帳は、それぞれのサービスのエクスポート機能を使って保存し、Windows側でインポートしましょう。アプリのライセンス認証情報は事前に控えておくと再設定がスムーズです。

    パソコンデータ移行でよくある失敗

    データ移行では、ファイルが開けない、コピーできないといったトラブルが起こりやすいです。原因として多いのは、移行先のストレージ容量が足りない、古いパソコンのファイル形式が新しい環境に対応していない、あるいはファイル自体が破損しているケースです。こうした問題を防ぐため、新旧パソコンの空き容量やファイル形式を確認し、必要に応じてフォーマット変換や容量の拡張を行いましょう。誤ってデータを削除してしまった場合は、復元ソフトやバックアップからの復元が有効で、普段から二重に保存しておくことが推奨されています。また、バックアップやログイン情報の記録などの事前準備を怠ると、移行後に設定がわからなくなってしまうので、移行前にまとめておくことが大切です。

    買い替え後のパソコンの処分方法は?

    不要になったパソコンの処分・廃棄方法は以下の2種類あります。経済産業省の「資源有効利用促進法」により粗大ごみとして捨てることはできませんので注意しましょう。
    また、パソコンに保存されているデータはあらかじめ消去しておくことを忘れないようにしましょう。

    【1】回収業者に依頼する

    パソコンメーカーに回収・リサイクルを依頼する方法です。PCリサイクルマークがついている場合はメーカーで無料廃棄してもらえるケースもあります。
    Panasonicのパソコンのリサイクル情報についてはこちらをご参照ください。

    【2】下取りに出す

    最近ではパソコンの下取りサービスを展開しているメーカーや業者も多く、それらを利用して処理する方法です。廃棄に費用がかからないだけでなく、下取り料金がもらえたり、新しいパソコンをお得に購入できたりといったサービスを受けることができます。
    パナソニック ストア プラスで実施している「PC買取りサービス」であれば、下取りの査定額にプラス2,000円。下取り商品がカスタマイズレッツノート(品番末尾"P")ならプラス5,000円のキャッシュバックサービスを恒常的に実施。キャンペーン中であれば、そこからさらにプラスのキャッシュバックもございます。
    カスタマイズレッツノートのご購入を検討している際は、ぜひ本サービスをご確認ください。

    古いパソコンの処分時に注意すること

    パソコンは小型家電リサイクル法などの対象機器であり、自治体の粗大ごみには出せません。無料回収サービスや自治体の受け入れ施設、メーカー回収や店舗の買い取りなど、適切な方法で処分することが定められています。処分前にはデータを消去し、可能ならストレージを物理的に破壊して情報漏えいを防ぎましょう。

    パソコン粗大ごみとして処分することができない

    2013年施行の「使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律」により、パソコンは粗大ごみとして捨てず、リサイクルや買い取りに出すことが義務付けられています。不要なパソコンは、メーカーの無料回収や自治体の受け入れ施設に持ち込むほか、販売店での買い取りやフリマサイトへの出品といった方法で再利用できます。これらの手段を利用することで、希少金属の再資源化にもつながります。

    PCリサイクルマークの確認

    家庭向けのパソコンには、2003年10月以降に販売された製品に「PCリサイクルマーク」が貼付されています。このマークが付いているパソコンは、廃棄時のリサイクル料金を追加で支払う必要がなく、メーカーが無償で回収してくれます。マークが付いていない古いパソコンは、メーカーへの申し込みや回収再資源化料金の負担が必要なので、処分前に本体や取扱説明書でマークの有無を確認しておきましょう。

    比較的新しいパソコンであれば売却も可能

    まだ動作する古いパソコンは、回収サービスだけでなく販売店への買い取りやフリマサイトへの出品によってリユースすることもできます。こうした方法なら処分費用を抑えられ、次の利用者に有効活用してもらえます。売却する際はデータの初期化やハードディスクの破壊などを行い、個人情報が残らないようにすることが重要です。

    カスタマイズレッツノートのデータ移行方法について

    データ移行は簡単にできそうだけど、各種アプリやOffice、ウイルス対策ソフト等のセットアップをすべて初めからやり直すのは億劫だし、ミスしないか不安、という方も。そんな方に向けて、カスタマイズレッツノートでは 「訪問サポート」というサービスを実施しています。
    専門スタッフがお客様宅へ訪問し、PC の初期設定やインターネット接続設定、メールアカウントの作成等、面倒な各種設定を代行させていただきます。
    また、通常17,600 円 (税込)のところ、今ならカスタマイズレッツノートの購入と同時のお申し込みで、約83%OFF の3,055 円 (税込)に割引するキャンペーンも実施しています。
    また、データ移行そのものが不安な方は、詳細やお見積もりについて、本サービスの提供元である「キューアンドエー」へお問い合わせください。

    • 訪問サポートのイメージ

    ※訪問サポートは、キューアンドエー株式会社が提供するサービスです。

    ※離島および一部の地域については、別途交通費が発生いたします。あらかじめご了承ください。

    ※カスタマイズレッツノート短納期モデル、新品再生品モデルは訪問サポートの対象外です。

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    最後に

    今回はパソコンのデータの移行・移管方法ついてご紹介させていただきました。
    クラウドと外付け。2つのストレージによる方法をご紹介しましたが、移行するデータを事前にうまくまとめておくことがポイントです。「移行できるデータ」のリストを参考に、新しいパソコンでも必要となりそうなデータをまとめましょう。
    新しいパソコンを購入検討する際や、購入後のお引越しの際にも、本記事の内容をぜひ参考にされてください。

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