LUMIX CLUB ルミックス クラブ

LUMIXアカデミー

PHOTO CONTEST フォトコンテスト 2025 SUMMER

受賞作品展

2025年11月12日(水)~
12月7日(日)
LUMIX BASE TOKYO

LUMIXアカデミー
フォトコンテスト 2025 SUMMER
受賞作品展 開催!

グランプリをはじめ、全受賞作品 13点のパネル展示に加え、
600点を超える応募作品[応募資格を満たした作品]を大画面モニターで上映します。
LUMIXアカデミーで腕を磨かれた皆さまの作品を、是非 ご鑑賞ください。
皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

RESULT ANNOUNCEMENT 審査結果発表

グランプリ

全身で雪を感じる

STING さん

DC-G9M2・1/640sec・F5.6・ISO100

【 応募部門:田川梨絵賞「スナップ」】
撮影者コメント : 冬の高野山。全身で雪を感じる少女。

講評
森脇章彦
森脇章彦

神社の境内なのか、お寺の境内なのか、良く分かりませんが、しんしんと降る雪の中で仰向けに寝転んで雪を感じているのが伝わってきます。下手に明るく撮影せず、薄暗い調子で撮影されたのも良い結果に繋がりました。都会では子どもの遊び場所がどんどん少なくなり、部屋の中でゲームをして遊ぶ子が多く、この写真のような体験が減ってきています。そう言った意味でも貴重な写真です。おめでとうございます。あなたの作品がグランプリです!これからも日常に目を向けて、素晴らしいスナップ撮影を楽しんでください。

コムロミホ
コムロミホ

状況を想像しながら作品を見てみると、自然と笑みが溢れます。深々と雪が降る中、神社の前で寝そべっており、耳のようなものがついた帽子を被っている。そして、足元をみると、少し雪が降り積もっている。神社の静寂さとは裏腹に人物がただただ寝そべりながら、物思いに耽っている様子がなんとも言えないです。また、降り積もった雪をみると、時間の経過も見えてきます。ローキーな露出感にすることで、降り続けている雪の質感も伝わってきて、とても引き込まれる作品です

上田晃司
上田晃司

グランプリおめでとうございます。こちらの作品からは映画のワンシーンのような印象を受けました。写真は賑やかに雪で遊んでいるシーンではなく、とても静寂につつまれている印象で、静かに雪を全身で感じているお子さんと背景のお寺の対比がとても素敵だと思いました。背景の選び方がとても上手で、建物が暗いため雪がより目立っている点も素晴らしい作品になったと思います。

田川梨絵
田川梨絵

グランプリ受賞おめでとうございます。 雪がシンシンと降り、音の響かない静かな世界。次々に舞い降りる雪がなんとも言えない美しさとなり目の前を満たしている。それを贅沢に1人で堪能している少女。なんだか物語が見えてきそうな作品です。静かな世界と、タイトル通り全身で雪を感じる少女の無邪気さというアンバランスがとても良い世界観を出しています。横からのアングルにより、暗いお堂の部分に雪の粒が見え、それをしっかりと捉えており作品の物語性を引き立てています。

森脇章彦賞
「生きもの」

夏の夜の煌めき

achan さん

DC-S1RM2・15sec・F1.4・ISO3200

撮影者コメント : はじめて、ヒメボタルを撮影しましたが、S1RIIのノイズの少ない画像でなんとか撮影できました。

講評
森脇章彦
森脇章彦

姫蛍の写真、上手く撮れていますね。蛍の撮影は決して同じ撮影が二度と出来ないので毎回良い写真になるとは限りません。この写真の蛍の飛行は本当にバランス良く飛んでくれていますね。きっと何枚も撮影した中の1枚だと思います。ただ少し惜しい部分がこの写真にはあります。画面左上の外光の部分の面積が多く、最初に青白い光に目がいってしまいます。次回は最初に蛍の光に目がいくように左上はもう少し切って撮ってみてください。おめでとうございます。あなたの作品が森脇賞です。これからも頑張ってください。

コムロミホ賞
「モノクロ」

夏の海

マロン さん

DC-S5M2・1/500sec・F22・ISO1000

撮影者コメント : 人々が去った後が、私の時間。

講評
コムロミホ
コムロミホ

本来であれば、カラーで撮りたくなるような青い空が広がるワンシーンですが、あえてモノクロで撮影することで、サーフィンをするために海へと向かう人物に自然と視線誘導されます。左側に見張り台と人物を捉え、右半分に空間を持たせることで、人物に動きが生まれ、浜辺の広がりを感じさせます。ここから何か物語が始まるような、続きを見たくなるよう な作品です。

上田晃司賞
「風景」

黄金の麦酒のよう

サカナリクト さん

DC-G9M2・1/2500sec・F3.7・ISO100

撮影者コメント : 陸橋から「ぼーっと」夕日を鑑賞していたら自転車が手前を通過します。急いで帰る自転車が「ビールのCMみたいな光景だな」と思ったので撮影しました。

講評
上田晃司
上田晃司

上田賞おめでとうございます。こちらの作品は日常の美しい風景をしっかりとドラマチックに表現された一枚だと思います。川沿いの一見どこにでもあるような町の風景ですが、夕日に照らされた川と道、そしてアクセントになっている自転車に乗った方のバランスがお見事だと思いました。自転車の方を捉えるタイミングもバッチリですし、交通標識や信号、電信柱などもしっかりとまとめて良い作品になっていると思いました。

田川梨絵賞
「スナップ」

万博の空に描く

imakoji さん

DC-G9M2・1/1250sec・F6.3・ISO200

撮影者コメント : 大阪・関西万博の会場でのブルーインパルスの展示飛行

講評
田川梨絵
田川梨絵

ブルーインパルスが飛んだ日の万博での1枚だと思いますが、素直に楽しさを感じる作品です。右端にしっかりと入ったEXPOのオブジェ。そして青空を弧を描いて綺麗に飛んでいるブルーインパルス。それを写真に収めようと、カメラやスマホを掲げる人たち。空の鮮やかな青にオブジェの赤と左端のシルバーが効き、楽しさを引き立ててくれています。この状況を客観的に捉え、しっかりと空間を生かして撮られたセンスに惹かれました。16:9という比率もうまく生かした作品だと思います。

佳作 7点

情報交換

T.Saison さん

DC-S5M2・1/320sec・F5.5・ISO800

【 応募部門:森脇章彦賞 「生きもの」】
撮影者コメント : 近所の公園の池で、木の上にいたサギが、水面の枝に降りてきて、亀と何やら餌場の「情報交換」をしているように見えました。後ろの奥さん亀が、「きっとサギよ!」と言っているのかも。

講評
森脇章彦
森脇章彦

この写真は吹き出しを付けて文字を書き込みたくなる作品ですね!この場所は亀にとっては甲羅干しの場所。サギにとっては獲物を狙う場所なのでしょう。いったい何を話しているのか気になりますが、彼らにとっては、きっと日常の光景なのだと思います。大変楽しい作品でした。佳作入賞おめでとうございます。これからも頑張ってください。

向日葵

ながしまん さん

DC-S1RM2・1/500sec・F1.4・ISO1250

【 応募部門:森脇章彦賞 「生きもの」】
撮影者コメント : SIRUIのレンズ体験セミナーで撮影しました。

講評
森脇章彦
森脇章彦

非常に好感がもてるポートレート作品です。最近のポートレート撮影では無用な前ボケを入れたり、ミストフィルターなどで写真にエフェクトをかけたものが多く、この写真のようにストレートに被写体にレンズを向けた作品が少なくなりました。素晴らしいポートレート作品です。佳作入賞おめでとうございます。これからも、この感覚を大切に撮影してください。

憩い

Michino Kawamura さん

DC-S5M2X・1/125sec・F8・ISO160

【 応募部門:コムロミホ賞 「モノクロ」】

講評
コムロミホ
コムロミホ

公園での何気ないワンシーンだと思いますが、逆光で撮影することで、人物の輪郭に光が当たり、点景ながらも一人一人がしっかりと浮き立ってきています。手前は木でシルエットとなり、奥の人物には光が当たっています。明暗差を生かして、明るいところへと視線誘導されます。左側の木の配置や中央付近の空間のあけ方など、人物の配置だけでなく、細かなところも見ながらフレーミングされています。

群れと群れ

kakaron さん

DC-S5M2X・1/1600sec・F4・ISO640

【 応募部門:コムロミホ賞 「モノクロ」】
撮影者コメント : 伊根の舟屋に向かう観光船はインバウンド客でいっぱい。それをめがけてウミネコやカモメの集団が餌を目当てに襲い掛かる。鳥の群れと人の群れ、異なる秩序の共演。

講評
コムロミホ
コムロミホ

観光船での一コマだと思いますが、とても迫力を感じさせる一枚です。手前に写るカモメは大きく羽を広げて、それを撮影する女性の姿。モノクロで撮影することで、ピントがあったカモメと女性の関係性が伝わりやすくなっています。カモメだけでなく、人物もフレーミングすることで、ドラマチックなワンシーンに仕上がっています。

Spectrum of the Seas in KOBE

いままり さん

DC-S9

【 応募部門:上田晃司賞 「風景」】
撮影者コメント : 神戸港に停泊中の超大型豪華客船を、雨と波飛沫にまみれながらハイレゾモードで撮影しました。

講評
上田晃司
上田晃司

佳作入賞おめでとうございます。ダイナミックに撮影された雨後の神戸の港風景がとても美しい作品ですね。構図はとても迫力があり、橋、旅客船、背景のポートタワーを含めた夜景、そして手前のリフレクションと情報は多いですが、しっかりとまとまっていると思います。天気はなかなか難しかったと思いますが、逆にこの雨上がりだからこそ撮れた傑作だと思います。この場所に行ってみたくなりました。

朝焼けに染まる取水塔

Preceramic さん

DC-S9・4sec・F13・ISO100

【 応募部門:上田晃司賞 「風景」】
撮影者コメント : 葛飾区のシンボルである金町浄水場のとんがり帽子とまんまる帽子の取水塔。初日の出の朝焼けに染まる幻想的な風景を切り取ってみました。

講評
上田晃司
上田晃司

シンプルではありますが、とても美しい色表現と静けさを表現するための安定感のある構図が素晴らしいと感じた一枚です。空のグラデーション、水に反射する空、色の表現が繊細で見とれてしまいました。取水塔の配置や光を活かした光条の使い方などとても丁寧に構図を決めて撮影した一枚なんだろうなと思いました。シンプルだからこそ腕を試される一枚を見事に撮影されたと思います。おめでとうございます。

砂漠の中の木

NOBUTIYAN さん

DC-S5M2・1/200sec・F13・ISO125

【 応募部門:田川梨絵賞「スナップ」】
撮影者コメント : ナミブ砂漠を、ジープではしりました。砂漠を、あるき、きが、枯れているのが、やはり、印象的でした。

講評
田川梨絵
田川梨絵

切り取りの面白さに惹かれた作品です。最初は街中で「木」を「茶色い壁」に向かって撮ったものかと思ったのですが、作者の他の応募作品やタイトルから砂漠で撮影したものだと分かりました。よく見ると影の落ちている背景は、奥に続く砂漠と分かります。街中で撮ったものだとしても面白い視点だと思ったのですが、砂漠の中で「光の当たっている木」と「奥に落ちる影」にフォーカスし、この視点で切り取った作者のセンスを感じました。形と陰影の面白さを捉えた作品です。

LUMIXビギナーズ賞

アキバ、路上喫煙禁止!

MAKO さん

DC-G100D・1/640sec・F11・ISO200

【 応募部門:田川梨絵賞「スナップ」】

講評
LUMIX CLUB事務局

LUMIXビギナーズ賞おめでとうございます。撮影歴は1年程度とのことですが、G100DとLEICA DG SUMMILUX 9mmでスナップを楽しんでいる様子が伝わってきます。構図や絞りと光条のバランス等、レンズ特性を良く活かした作品となっています。いろいろ試しながら撮影していくことで、どんどん表現の幅も広がっていきます。アカデミーの講座で講師から色々なヒントが得られると思いますので、これからもぜひ、LUMIXと一緒に撮影を楽しんでください。

EXAMINER INTRODUCTION 審査を終えて

  • 森脇章彦

    森脇章彦

    皆さんこんにちは、写真家の森脇章彦です。LUMIXアカデミー フォトコンテストに沢山の方々に応募頂き、ありがとうございました。毎回思うことですが、今回も力作揃いで選ぶのが難航しました。今回私の担当が「生きもの」ということで・・・ お花あり、動物あり、昆虫あり、ポートレートありと、生きているものなら何でもありなので、楽しい写真が多く、選ぶのが本当に大変なジャンルでした。しかしながら日頃から皆さんが撮影に取り組んでいる写真を拝見する事ができ、私にとってもとても貴重な時間となりました。グランプリや各講師賞、そして佳作に入選された方々も、今回は残念な結果になった方々も、これからも沢山楽しい写真を撮影してください。ご応募ありがとうございました。

  • コムロミホ

    コムロミホ

    たくさんのご応募ありがとうございます。力作が揃い、楽しく作品を選考させていただきました。モノクロ写真は色の情報がなくなる分、主題が引き立ちやすくなります。そのため、審査する基準として、主被写体をどう切り取っているのか、背景をどのように切り取っているのかを考慮いたしました。また、ハイライトからシャドウまでどのようなトーンで仕上げているのかも重要なポイントとなります。見慣れた場所でもモノクロで撮影すると、味わい深い作品になったり、光の美しさを引き出すことができたり、カラー写真とは違った面白さがあります。ぜひこれからもモノクロでの撮影を楽しんでいただけると嬉しいです。

  • 上田晃司

    上田晃司

    入選された皆さま、おめでとうございます。今回も全ての部門で力作が揃い、選考は非常に難しいものでした。私は風景部門を担当させていただきましたが、自然風景、都市風景、日常の風景など、皆さまが出会われた素晴らしい瞬間や美しい時間を捉えた作品が多く、思わず見入ってしまいました。また、LUMIXならではの美しい色表現が活かされた作品も数多く、強く印象に残りました。惜しくも入選とならなかった作品の中にも、個性や表現力が光るものが多く、改めて皆さまの写真への熱意が感じられました。ぜひこれからも写真を楽しんでいただき、次回のフォトコンテストに応募していただけると幸いです。

  • 田川梨絵

    田川梨絵

    どの作品を選出するかとても迷ったほど、面白い作品をたくさん見せていただきました。皆さんの気付きや、瞬間を捉えたもの、粘りが見えるものや楽しさが見えるもの、様々な思いがありました。その中でもやはり、今回のグランプリや、スナップ部門の講師賞と佳作の3名の方々の作品は作者の意思や思考がしっかりと見えてきたものでした。また今回は全体的に、しっかりと自分の見せたい世界を見せるためのレタッチを施した作品が見受けられたのもとても良かったと思います。

THANK YOU たくさんのご応募、誠にありがとうございました!

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