PHOTO CONTEST フォトコンテスト 2023 SUMMER
たくさんのご応募、
誠にありがとうございました!
RESULT ANNOUNCEMENT 審査結果発表
グランプリ
親子の距離感
投稿者:ひろ坊、 さん
- 使用機種
- DC-G9
撮影者コメント : 上野動物園を楽しむ親子連れ。右端の女の子は一歩離れて歩いています。ちょっと距離を置きたいお年頃なのでしょうか。
講評
森脇章彦
ひろ坊、さん おめでとうございます。あなたの「親子の距離感」がグランプリに輝きました。ひろ坊、さん は各講師の部門に力作を多数応募して頂いたのですが、その中でもこのモノクロ作品が特に素晴らしい出来映えでした。これからも鋭い観察眼で良い作品をいっぱい撮って下さい。本当におめでとうございます!
上田晃司
グランプリおめでとうございます。モノクロの美しいメリハリのあるトーンはもちろん、親子の後ろ姿から様々な想像ができる素晴らしい作品だと思いました。モノクロにすることで林道のような混み合った背景の中でも主題が明確になり、家族の後ろ姿がより浮き立っています。また、両親と子供の距離感がなんとも言えない距離感で個々の時間を感じることのできる素晴らしいモノクロスナップ写真だと思います。
コムロミホ
グランプリの受賞おめでとうございます。何気ないワンシーンですが、光の捉え方、露出、構図、シャッタータイミングのすべてがパーフェクトな一枚です。「親子の距離感」と題された通り、モノクロながらも家族愛の暖かさに溢れています。そして、成長する過程の中、家族と絶妙な距離を取りたくなる子供の心情に懐かしささえ感じます。これからも素敵なドラマを切り取っていただけますと幸いです。今後も作品を楽しみにしております。
小川浩司
作品名が表す様に距離感から家族各々の個性を感じる写真です。逆光に光る輪郭線が美しく、斜に射す光で主役の親子や周りの木々の影が落ちている事で時間帯を感じます。手前のボケと奥を歩く人から、一本の道を進んでいるという立体的な空間も見てとれます。目的地への途中なのか、あるいは帰路なのか、どちらにせよその後の団欒に想いを馳せると、ワクワクするような、どこか懐かしいような、とある家族の1ページに光を差した素敵な作品に感じました。グランプリおめでとうございます。
森脇章彦賞 「ネイチャー」
「テーブルフォト」
老艶
投稿者:imakoji さん
- 使用機種
- DC-S1R
撮影者コメント : 奈良県の又兵衛桜の背景に朝日が差し込んでいい色を出してくれました。
講評
森脇章彦
imakojiさん、今回も素晴らしい風景写真を沢山応募頂きありがとうございます。その中でも奈良県の又兵衛桜を夜中に撮影された桜と天の川の一枚と朝まで粘って朝日の差し込んだこちらの一枚が力作でした。今回は桜を大きく撮影したこちらの「老艶」が特に力強く、森脇章彦賞に選ばせて頂きました。おめでとうございます!
上田晃司賞
「スナップ」
mellow time
投稿者:nov_oishi さん
- 使用機種
- DC-GX7MK3
撮影者コメント : 夕暮れ時の桟橋。ゆったりとした時間をndフィルターを使い表現しました。程良く人々の像か残ってくれました。
講評
上田晃司
上田晃司賞は「mellow time」を選択させていただきました。美しい夕日に照らされた桟橋を長秒露光で捉えたドラマチックな作品だと思います。NDフィルターを使い13秒という長秒露光に加え、画面中央近辺の人々のシルエットの位置がとても良い作品だと思います。写真でしか表現できない美しく、長秒露光の不思議な世界感がとても魅力だと感じ上田晃司賞にしました。
コムロミホ賞
「モノクロ」
Running man & Bad Girl
投稿者:ねぎ さん
- 使用機種
- DC-S5
撮影者コメント : 築地市場跡をランニングする男性に視線を送る「Bad Girl」、そんなシーンに切り取ってみました。
講評
コムロミホ
スタイリッシュな女性のイラストと、走る男性が交差する瞬間がとても美しい一枚です。豊かなトーンのモノクロで表現することで、二つのドラマをしっかりと伝えることができています。また背景を程よくぼかすことによって、男性の表情が曖昧になり、想像を掻き立てられます。シンプルな構図ながらも、シャッターを押すタイミングなど、センスを感じる一枚です。
小川浩司賞
「いきもの」
白虎
投稿者:ナガシマン さん
- 使用機種
- DC-G9 PRO
撮影者コメント : アニマルキングダムでホワイトタイガーの赤ちゃんを撮りに行った時のものです。
講評
小川浩司
心地良さそうに眠るホワイトタイガーに癒されるシーン。絨毯のようなフワフワな毛皮に身を寄せあって、思わず撫でたくなります。落ち着いた柔らかなコントラストが写真にふんわりとした印象を残していて、被写体以外の邪魔なモノは一切写っておらず、親子の信頼や安心感を感じる素敵な作品です。大きくプリントして飾ったら、その可愛さに多くの人を優しい気持ちにさせてくれるだろうと思いました。心を豊かに、幸せにさせてくれる一枚です。
佳作 7点
茶色の個性
投稿者:nagyi さん
- 使用機種
- DC-S5M2
撮影者コメント : タイプの違うパンの造形、色を被写体(パン)を作るところから意識をして撮りました。
講評
森脇章彦
nagyiさん、美味しそうなパンの写真ありがとうございました。nagyiさんはパンをご自分で作って焼いて撮影された写真を応募して下さっております。そのパンの出来映えが大変美しく感銘いたしました。ただ残念な点が、周りの小物が多すぎです。もう少し小物達を整理して撮って下さい。おめでとうございます!
野に咲く花
投稿者:ライオンキング さん
- 使用機種
- DC-G9 PRO
撮影者コメント : 路傍に咲く小さな花をマイクロフォーサーズの特長を生かしてテレマクロで撮影しました。
講評
森脇章彦
ライオンキングさん、何気ない野に咲く植物を自分の目線で撮影したとても良い目をお持ちの作品でした。特に高倍率ズームレンズの望遠側テレマクロを上手く利用して背景を整理し、被写界深度の中に良い花だけ上手く整列されており、まるで望遠テレマクロのお手本のような写真です。おめでとうございます!
友との時間
投稿者:Breakers さん
- 使用機種
- DC-S5
撮影者コメント : 春の夙川にて。中学生らしき少年二人が川で遊ぶ姿がとても微笑ましく、遠景から切り取りました。
講評
上田晃司
静かな写真ではありますが、時間がゆっくりと流れる素敵な作品だと感じました。川の石段の上でじゃんけんをしている2人の姿がとても印象的です。点構図として構図もよく、画面周辺の木々や葉のおかげで視線誘導され、主題のサイズ感としては少し小さめではありますがしっかりと目線誘導されます。主題の背景には桜も入っており春の季節感も伝わる作品だと思います。
茜は紅に、薄暮は紫に
投稿者:ぽんのすけ さん
- 使用機種
- DC-G9
撮影者コメント : 夕方が終わって夜が下りてくる。その境目に飛行機が来るのを待ちました。
講評
上田晃司
羽田空港を離陸した飛行機と富士山のシルエットがとてもマッチした素晴らしい作品だと思います。撮影した時間帯や天気に恵まれるのはもちろん、風向きも味方し飛行機がちょうど富士山と重なるタイミングで撮るという素晴らしいテクニックと運をお持ちだと思います。さらに、表現の難しい薄暮の紫色のグラデーションも美しく濁りなくしっかりと表現できており構図、タイミング、色もしっかりと意識した作品だと思いました。
まだまだわかいもんにゃ…
投稿者:にじうお さん
- 使用機種
- DMC-G8
撮影者コメント : 型は古いけれど現役バリバリのお店の自転車。隣には流行りのマウンテンバイク。歩いてくる2人もまだまだだもんね~(^^)と軽く首を傾げている感じ(笑)がしました。
講評
コムロミホ
少し青みがかったモノクロと、自転車の金属質がマッチした一枚です。たくさんある自転車の中から、古い看板をつけた自転車に焦点を合わせ、古い看板と新しく光る自転車のハンドルの質感の対比に惹かれました。背景にはバランスよく人を配置し、金属質の美しさだけでなく、街並みの雰囲気が伝わります。
花の秘密
投稿者:achan さん
- 使用機種
- DC-G9
講評
小川浩司
紫色の花の中に佇む緑色のクモの赤ちゃん。色合いのコントラストが美しきスモールワールド。生き物の被写体が小さくなればなるほど撮影が難しく、発見する目や浅い被写界深度の中チャンスを逃さず一瞬を捉えなければならない腕を試されるマクロの世界。昆虫写真は見る人によっては好き嫌いがはっきりと分かれますが、愛くるしい赤ちゃんクモと包み込むお花が素敵な雰囲気を演出しています。
BARハシビロコウ
投稿者:マロン さん
- 使用機種
- DC-G99
撮影者コメント : 動物園の灯りが消える頃、静かに開く秘密の扉。バーハシビロコウ
講評
小川浩司
BARハシビロコウ、素晴らしいネーミングとそれを演出する構図。しばらく作品名が頭から離れませんでした(笑) 動物写真は人工物を嫌う傾向にありますが、こちらは逆に生かされています。天井のライトの様な物や暗闇の大胆な構図、露出の陰影もとても面白い。まるで路地裏の薄暗い中、ドアを開けたらバーのマスターが待っている様な世界が演出されていて、ハシビロコウの夜行性で動かない鳥というのも一役買っています。動物を擬人化させたテーマに沿って仕上げられた、見ていて愉快な笑みの湧く作品です。
GENERAL OVERVIEW 審査を終えて
選考風景
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森脇章彦
応募期間の短いなかLUMIXアカデミーフォトコンテストに沢山の力作を送って頂きありがとうございました。今回も前回同様、選ぶのに大変苦労いたしました。特に今回から追加された静物撮影の部門は素晴らしい作品が多く次回も継続したいと思います。これからもLUMIXアカデミーで皆さんとご一緒できるのを楽しみにしております。本当にありがとうございました。
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上田晃司
この度は沢山の作品をエントリーいただきありがとうございました。全てのジャンルにおいてとてもクオリティーが高く選考は悩ましかったです。皆さんの作品に対する思いなども伝わりしっかりと選考させていただきました。改めて写真の良さや写真だからこそ伝わる作品も多くとても印象的な写真も多かったです。お一人数点エントリーされる方も多く、日頃からLUMIXを持って様々な写真を撮られていることもとても嬉しかったです。この度グランプリを受賞された方、各賞を受賞された方本当におめでとうございます。
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コムロミホ
モノクロ写真は色の情報がなくなるため、見る人にその場にどんな情景が広がっているのか想像させる面白さがあります。写真を見たときにその情景を想像したくなるような作品を選びました。特にグランプリを受賞した「親子の距離感」は優しい光の中、家族4人の後ろ姿から物語が広がっているようです。街に目を向けてみると、いろんなドラマで溢れています。LUMIXにはいろんなモノクロの効果が搭載されているので、そのドラマをどう表現したいかに合わせて、トーンを調整してみましょう。
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小川浩司
「いきもの」部門ということで、動物園やペット、野鳥や昆虫、様々なフィールドで撮影された作品が集まりました。どれも素敵な瞬間を写し、各々違う視点や感性があり見応えがありました。しかし露出や構図など基本的な所であと一歩と感じる写真も多く、アカデミー全体のレベルアップが今後の課題。私自身講師としてもっと伝えられる事が沢山あると気付きを得ました。それは更なる素晴らしいLUMIX作品の可能性であり、未来に生まれる傑作への期待となります。これからも大好きなカメラを手に、ワクワクする写真撮影を愉しまれて下さい。沢山のご応募ありがとうございました。