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カスタマイズレッツノート
LVseries Engineers Interview 03

Interview 03
eSIM搭載モデルの開発

LVをベースに開発された、
eSIM搭載 デュアルSIM対応モデル
その誕生の瞬間に迫ります。

「テレワークの悩みをハードウェアで解決したい」
“ビジネスモバイル・レッツノート”
としての矜持

新型コロナウイルスの影響でテレワークが爆発的に広がってもうすぐ半年。今は“Withコロナ時代”として、テレワークに完全移行した方や一部の業務のみオフィスワークになった方、さらに、一口にテレワークといっても在宅ワークの方もいればコワーキングスペースを利用している方もいます。テレワークとは、「場所を選ばず、どこでも仕事ができる」という意味だと我々は考えています。今まで以上に、働き方が多様化してきているんです。
そしてそれに合わせて、ビジネスパーソンの悩みも多様化してきています。たとえば、ネットワーク環境の問題。カフェやコワーキングスペースのフリーWi-Fiはセキュリティが担保されているのか心配ですし、かといってポケットWi-Fiを持ち歩くのは面倒ですよね。忘れてしまった場合、仕事にならなくなってしまいますし。他にも、たまにある出張のためだけに、毎月LTEの通信量を払わないといけない、なんてお悩みも聞いています。ネットワーク環境ひとつとっても、様々な問題を抱えているんです。
今回、我々はそこに注目しました。よりネットワーク選択の自由度が広がるように、従来の物理SIMに加えて、補完用としてeSIMを搭載したレッツノートを開発してはどうか、と。それが「デュアルSIM対応モデル」です。容量超過など、何らかの理由で物理SIMの回線が使えなくなったときでも、契約が簡単で登録から数分で使用可能になるeSIMがあれば仕事を止めずに進めることができます。他にも、ビジネス利用は物理SIM、プライベート利用はeSIM、というような使い分けも可能ですね。Wi-Fi・物理SIM・eSIM、3つの通信手段があることで、働き方の選択肢が広がるんです。

また、「デュアルSIM対応モデル」は現行のレッツノート・LVをベースに開発されたモデルなのですが、これにも理由があります。
1つはLVが14.0型の大画面シリーズかつ、デスクトップPCと同じフルピッチのキーボードを採用しているという点。これにより、自宅のデスクに外付けキーボード・マウスや外部モニターを置くスペースがなかったとしても、快適な作業環境を実現することができます。
さらに、モバイルワークでのさらなる仕事のしやすさを考えて、筐体の軽量化を追求しました。LVのブラック筐体は光学式ドライブを搭載している筐体しかなかったのですが、それをそのまま使ってはユーザーメリットにはならないだろう、ということで、新たに金型を起こし「テレワーク支援モデル=デュアルSIMモデル」として開発しました。

数年先を見据えたレッツノート開発
時代にフレキシブルに対応できる“
ビジネスモバイル”

2017年にWindowsがeSIMのサポートを始めた頃からレッツノートへeSIMを搭載する話は出ていて、いつでもeSIMチップを実装できるようにその時点で基板上にスペースを設けていました。当時はまだプロファイルのダウンロード規格に改版が入るような状態だったため、そこにどう対応していくか、そして、プロファイルを提供する通信事業者が動き出すタイミングを見計らいつつ開発を進めなくてはならない状況でした。技術的な課題だけでなく、社会の流れを見据えた開発、という課題も抱えていたんです。社会の流れ次第では、もしかしたらeSIMの搭載は実現できないかもしれない。そんな緊迫感の中での開発だったので、発売が決まったときは感無量でした。

eSIMの搭載にあたって、メイン基板の方で大きな課題が生じていました。USBやHDMIをはじめとするインターフェース全体の性能が高速化してきているため、eSIMを利用するためのLTEの通信周波数とバッティングして通信がしにくくなってしまうんです。限られた開発期間の中で、各種インターフェースとLTE、どちらの信号品質も保てる設計をしなければならない。そこで、LTEの開発担当者と連携してノイズの発生源を洗い出し、それぞれに対策を施していきました。一人だけだと解決が難しい課題も、その道のエキスパートと協力しあえば乗り越えられる。自分では気付かなかった発見がある。苦労した分、改めて開発者という仕事の面白さに触れることができたと思います。

eSIM向けLTEの電波も、もちろん他のWi-Fiや物理SIM向けLTEと同じくアンテナで受信しています。
アンテナというといかに電波を受信するか、という点だけに注目されてしまいがちなのですが、メイン基板など筐体側から受けるノイズの影響をどれだけ小さくできるか、という視点も大切なんです。各種インターフェース、それにカメラ・マイク等の外部デバイスから発生するノイズ問題をすべてクリアしながら、広帯域で通信を行うLTEの電波も受信しなければならない。そこがアンテナ開発の難しい点でしょうか。
アンテナ開発は、アンテナそのものの設計に加えて筐体設計も重要になってきます。いかにアンテナがノイズを受けにくい筐体になっているか、構造設計の段階でCAD上でシミュレーションを走らせてチェックすることで、アンテナそのものの設計へスムーズに進めるようにしています。