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15th ANNIVERSARY

About ehada

suminagashi

「墨流し」とは、平安時代の宮廷遊びに端を発し、琳派の作品や浮世絵にも応用されている日本の伝統的絵画技法である。墨液を水面に垂らして容器ごと傾けたり竹串などでつついたりすることで生み出される複雑な模様を、紙や布に写し取るというものだ。ここでは、紙の上に糊を流し込んでその上に色を乗せ、さらに糊を加えて動かすことで模様を描いている。
糊の上をたゆたう絵具が描き出す、変わりつづける表情の一瞬を切り取ることは、絶えず変化しつづける諸行無常の世の中で、一瞬の好機を捉えようとする行為と似る。

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haboku

「破墨」は、唐代を代表する画家の王維が用いたと言われる水墨画の技法である。日本では室町時代の水墨画家である雪舟の「破墨山水図」が有名。この技法は、紙の上に偶然落ちた墨滴や、速く鋭く筆を動かした際に偶然描かれた筆致を山水や木石に見立てて風景を描くというもので、その精神は老子の言うところの「無為自然」に通じるところがある。
物事を自分の思い通りにコントロールすることはおよそ不可能であり、予期せず起こってしまったことをいかにプラスに活かせるかという発想こそ重要であるということを思い起こさせてくれる。

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squeegee

「スキージ」とは本来、版画で用いるヘラ状の刷り用具のことであるが、この技法は、そのスキージを用いて絵具を薄く伸ばすことで平面的な絵肌を生み出すというもので、ここでは複数の色を用いて重層的な絵肌に仕上げている。
二次元的な表情を使うことにより、かえって奥行きが感じられ、幽玄の美を表現できるのが逆説的でおもしろい。「秘すれば花なり」という世阿弥の言葉のように、内に秘めたものがある方が魅力的に見えるのは物も人も同じである。

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suminagashi

「グラスストローク」は、ガラス棒の端を持ち、振り子的運動をさせることによってガラス棒の反対側の端で絵具を引っかく技法で、ダイナミックな絵肌を生み出すことができる。より躍動的な表情にするコツは、棒の動きをコントロールしようと意識するのではなく、雑念に囚われず無心に棒を振ること。ただし、無意識である一方で、絵全体の構成やバランスには意識を置いておかなくてはならない。
見るようにして見ず、見ぬようにして見る。この状態を禅や剣術の世界では「無念無想」といい、悟りの境地とされている。

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suminagashi

「クラッキング」とは、乾きにくい絵具の上に乾きやすい絵具を重ね、表面が乾燥した後に下の絵具を乾燥させることで、表面の絵肌に意図的にひび割れを生み出す技法である。
表面の絵肌を破って奥の絵肌がのぞく様は、日本の茶道や武道における教えである「守破離」の「破」の段階を彷彿とさせる。この教えによれば、物事が上達するプロセスは「先人の型を守り身につける段階、型をアレンジして破る段階、型から離れて独自の型を生み出す段階」に分類される。今でいうイノベーションの起こし方のヒントがここにあるのかもしれない。

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