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電動アシスト自転車のバッテリー寿命は?
 容量別の交換目安と長持ちさせるコツ

電動アシスト自転車に乗る女性

電動アシスト自転車はバッテリーが命。電動アシスト自転車には様々な容量のバッテリーがあり、使う頻度や充電回数によってバッテリーの寿命は変わってきます。今回は容量別の交換目安と長持ちさせるコツ、そしてバッテリーの寿命がきた場合の対応策を解説します。

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電動アシスト自転車のバッテリーの寿命は?

電動アシスト自転車の心臓部ともいえるバッテリー。充電式で長く使えるものとはいえ、繰り返し充電を重ねているとバッテリーも少しずつ弱ってきます。バッテリーは一体何年位持つのでしょうか? 気になるバッテリーの寿命について解説します。

電動アシスト自転車のバッテリーの一般的な充電回数

電動アシスト自転車のバッテリーには大きく分けて

  • リチウムイオン電池
  • ニッケル水素電池

の2種類があります。

最近では「メモリー効果がない」、「小型で重量が軽い」、「寿命が長い」といったメリットがあるリチウムイオン電池が主流になっています。

寿命が長いと言われるリチウムイオン電池ですが、充電池はあくまで消耗品です。リチウムイオン電池は充放電を繰り返していくうちに徐々に走行できる距離が短くなってきて、最近のバッテリーであれば約700~900回の充放電で、購入時の約半分の容量になると言われています。その頃になると、「電池の減りが早いな......」と不便を感じるようになるので、交換が必要になってきます。

利用シーンで見るバッテリーの充電回数比較

バッテリーは充放電を繰り返すうちに劣化が進むので、バッテリーの寿命を伸ばすためにも、なるべく充電回数は少なくしたいですよね。利用シーンの違う2つのケースについて、充電頻度を比較してみましょう。

ケース1. 毎日の買い物に使うママの場合
利用シーン:家から約10分のスーパーまで、週5日往復する
一日の走行距離:約3km
ケース2. 毎日の通学に使う学生の場合
利用シーン:家から約30分の学校まで、週5日往復する
一日の走行距離:約12km

【ケース1とケース2の比較】

バッテリー容量 充電時間 一回の充電で走行可能な距離※ 一回の充電代※2 充電頻度
ケース1 ケース2
20.0Ah 充電時間 約8.0時間 一回の充電で走行可能な距離※ 約68km 一回の充電代※2 約18円 充電頻度 4週間に1回 1週間に1回
16.0Ah 充電時間 約6.0時間 一回の充電で走行可能な距離※ 約59km 一回の充電代※2 約15円 充電頻度 3週間に1回 1週間に1回
12.0Ah 充電時間 約4.5時間 一回の充電で走行可能な距離※ 約44km 一回の充電代※2 約11円 充電頻度 2週間に1回 1週間に1~2回
8.0Ah 充電時間 約3.5時間 一回の充電で走行可能な距離※ 約30km 一回の充電代※2 約8円 充電頻度 1週間に1回 1週間に2~3回

※パワーモード時
※2 一回あたりの充電代は、新電力料金めやす単価27円/kWh(税込)で計算

表から、同じ条件で使うのであれば、バッテリーの容量が多いほうが充電回数が少なくて済むことがわかります。バッテリーの劣化の原因となる「充電回数」をなるべく減らしたいのなら、バッテリーの容量は大きめを選んだ方がいいでしょう。

バッテリーを長持ちさせる方法は?

電動アシスト自転車

電動アシスト自転車のバッテリーには充電回数による劣化や経年劣化がありますが、使い方や保管の仕方などもバッテリーの寿命に大きく関わってくると言われています。バッテリーを少しでも長持ちさせるコツはあるのでしょうか?

バッテリーが劣化する条件と長持ちさせるコツ

電動アシスト自転車に使われているバッテリーには様々な「バッテリーが劣化する条件」があります。バッテリーを長持ちさせるコツは、「バッテリーが劣化する条件」をなるべく避けることです。
バッテリーが劣化する条件とその対処法を、「リチウムイオン電池」「ニッケル水素電池」それぞれで見てみましょう。

リチウムイオン電池の場合

1. 高温での使用や充電を避ける
リチウムイオン電池は高温に弱い特性があります。直射日光に当たる場所に自転車を長時間駐輪したり、高温になる場所で充電をするとバッテリーが高温になり劣化が進みます。夏場などは、バッテリーは自転車から外して室内で保管することをおすすめします。
2. 保管するときは電池残量が空の状態を避ける
リチウムイオン電池を空っぽにしてしまう(完全放電)と、そこから無理にさらに放電しようとする「過放電」の状態になります。リチウムイオンは過放電に弱く、電池の劣化の原因になると言われています。日々電動アシスト自転車を使っていれば電池が少ないままで放置されることはありませんが、電動アシスト自転車をしばらく使わない場合は、バッテリー残量を50%ほど残した状態で保管し、3ヵ月に一度は充電するようにしましょう。

ニッケル水素電池の場合

1. 低温・高温での使用や保管を避ける
2. 電池を毎回空にしない(過放電を避ける)
ニッケル電池にはメモリー効果(電池残量がある状態で充電を繰り返すと使用できる容量が減る現象)がありますが、それを避けようと電池を完全に空にすると、過放電となり電池が劣化します。最近のニッケル水素電池には、自動的にメモリー効果をリセットする「リフレッシュ機能」や、手動でメモリー効果をリセットする「リフレッシュボタン」がついているので、電池を毎回空にする必要はありません。

バッテリーの寿命がきたら......

電動アシスト自転車バッテリー

バッテリーは徐々に性能が落ちていくので、ある日突然使えなくなるわけではありません。バッテリーの寿命とは、劣化することで充電できる容量が減り、「充電回数が極端に増える」などの不便を感じるようになることです。寿命が近づいてきたときの対処について解説します。

バッテリーの寿命が近づいたときのサインは?

バッテリーは充放電を繰り返すことや、温度、経年劣化など様々な要因で徐々に劣化をしていきます。寿命が近づいてくると、1回の充電で走行できる距離が減ってきて「いつもと同じ使い方をしているのに、バッテリーの持ちが悪い」と感じるようになります。走行途中に電池が切れてしまったり、充電の頻度が増えたりして不便を感じるようになったときがバッテリーの寿命だと言えるでしょう。バッテリーが弱ると漕ぎ出しや坂道をのぼるときなどの「アシスト力」が弱くなってくると思われがちですが、寿命とアシスト力は関係ありません。

バッテリーを買い替える? 自転車本体を買い替える?

バッテリーを買い替えるか、いっそ自転車本体を買い替えるか?迷うところですよね。一般に自転車本体の寿命は約8~10年、バッテリーの寿命は2~5年くらいと言われているので、バッテリーが寿命を迎えても、少なくとも1回はバッテリーの交換で対応できるでしょう。2回目、3回目のバッテリー交換が必要になってきたら、バッテリー以外の消耗品(タイヤ、ブレーキ部品、ライトなど)がまだ使えるか自転車販売店でチェックしてもらい、自転車本体の寿命と照らし合わせて、バッテリー交換か自転車の買い替えかを決めるといいでしょう。

以下にバッテリーを買い替える場合と、自転車を買い替える場合の違いを表にしました。

バッテリーのみを買い替え 自転車を買い替え
メリット
  • コストが低い
  • バッテリーの容量を大きいものに買い替えると、自転車の走行距離が伸びる。
用途が変わった場合(子どもが生まれたなど)に対応できる
デメリット 自転車が古い場合、バッテリー交換できても、その他の自転車部品の在庫がなくなる場合がある コストが高い
買い替えをおすすめするケース
  • バッテリーの交換が1回目
  • 自転車が新しくまだ長く乗れる場合
  • 自転車を買ってから8年以上経っている場合
  • バッテリー以外の消耗品が必要な場合

バッテリー交換の手順

「バッテリーは弱ってきたけれど、まだまだ自転車は乗れる」という場合は、バッテリーだけを交換することになります。

寿命を迎えたバッテリーを交換する場合

  • 全く同型のバッテリー
  • 全く同じ型ではないが、代わりに使用することができるバッテリー
  • 容量アップしたバッテリー

の3種類から選ぶことができます。

現在使用しているバッテリーと全く同じ型のものがまだ販売されていれば、全く同じものに交換するのが安心ですね。しかし同じ型が販売終了になっている場合は、適合する別の型のバッテリーに交換することになります。同じ型のバッテリーがない場合に、代わりに使用するバッテリーのことを「代替えバッテリー」といいます。

また、バッテリーを交換する際に、購入時に付属していたバッテリーよりも容量を大きくすることが可能な場合もあります。バッテリーの容量をアップすると価格も上がりますが、

  • 走行距離が伸びる
  • 充電の手間が少なくなる

といったメリットがあります。古いバッテリーの容量が足りないと感じていた場合には、容量を大きくすることを検討してもいいですね。

それでは、以下にバッテリーを交換するときの手順を解説します。

1. 使用可能なバッテリーを検索する
現在使っているバッテリーと全く同じ型がない場合は、今使っているものと交換が可能なものを調べます。代替えバッテリーや容量アップをしたバッテリーなど、「最初に付属されていたものと同じ型ではないけれど使用可能なもの」の事を「互換性があるバッテリー」といいます。これは、自転車の型番もしくはバッテリーの型番から調べることが可能です。
自転車の型番やバッテリーの型番は、
  • 自転車の型番→付属の説明書や保証書もしくは自転車本体
  • バッテリーの型番→バッテリー本体の側面ラベルや説明書の仕様欄
に記載されています。型番が分かれば、互換性のあるバッテリーはメーカーのホームページから調べることができます。
2. メーカーのホームページもしくは自転車を購入した販売店から購入する
希望のバッテリーが決まったら、メーカーのホームページから購入します。バッテリー互換表に載っている交換可能なバッテリーの型番を確認して、メーカーのオンラインショップから新しいバッテリーを検索してみましょう。 Panasonicの場合はこちらの『Panasonic store』からも購入が可能です。 また、「自分の自転車に互換性のあるバッテリーが分からない」「どの容量のバッテリーにしようか迷っている」という方は、自転車を購入した販売店で購入するのがおすすめです。販売店で互換性のあるバッテリーを調べてもらい、自分にあったバッテリーはどれか相談に乗ってもらうといいでしょう。
3. 使用済みのバッテリーを処理する
新しいバッテリーに交換したあと、使用済みのバッテリーはどのように処理すればいいでしょうか? バッテリーはリチウムイオン電池、ニッケル水素電池ともに、再利用できる材料を多く含んでいるので、リサイクルすることが可能です。使用済みのバッテリーの回収は、自転車販売店が窓口になっています。バッテリーの回収が可能な販売店は、一般社団法人 JBRCのホームページから検索可能です。
(リサイクル協力店一覧は こちら

バッテリー交換で電動アシスト自転車を快適に!

電動アシスト自転車を使用する限り、バッテリーの劣化は避けられません。「電池の持ちが悪くなったな......」と感じながら自転車に乗るのはとても不便ですよね。電動アシスト自転車自体は10年近く使うことができるので、少なくとも1~2回はバッテリー交換で、自転車に乗り続けることが可能です。バッテリーを交換するときっと、電動アシスト自転車の走行可能距離が購入時に戻ったように感じますよ! あなたの電動アシスト自転車を長く使うためにも、賢くバッテリー交換をして快適な電動アシスト自転車ライフを楽しんでくださいね。

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